ここでは春やすこの鑑定の様子です。
パート3です。
ここで木村は自分の経験を打ち明けた。
介護される側も介護する側への気づかいが必要だと説いた。
木村藤子「私も母を大切にしたんです。
母が胆石の時、本当に体を拭いていたわるように(わたしが)病院で拭いてあげた。
母の体をこすっていた時、『痛い!』って大きな声で。
私が一瞬『うっ』と思って『どうした?』って言ったら(母が)『痛い!』って。
絶対そんなつもりはなかった。今でも悔いが残ります。』」
春やすこ「お尻を拭きながら『もっと優しくしてくれ』とか『お前のやり方きついわ。』ということはよく言ってました。
きれいに拭いてあげようと思うから力が入るんですね。
力が入ったら痛いっていうことを忘れているんですよね。」
木村藤子「そう。それっきりわたしも言葉が出なくなって。『ごめん、ごめん』ていったら(母が)『うん、大丈夫』って言ったの。
でも今でも心に残るのが、あの時一言『度合(力加減)がわからないからいいんだよ』って言ってくれたら、私の心の重荷が勝手な言い方ですけど軽くなったと思う。
私は介護されてもしそうなったら、言葉の補充(補足)が大事だと思いました。」
父の介護はつらいだけではない。春やすこには得るものがあった。
木村藤子「あなたがこの介護のおかげで、あなたにとって得るもの、大変役に立つものがたくさん、あなたの心に大きな何かが成長した。
お父様のことでいろんな勉強されたと思う。
お父様もこの世を立っていって、我が子に(人生の試練を)覚えさせて一つの役目を終って立って行ったわけですから。がんばりました。」
春やすこ「私は後悔することないですか?」
木村藤子「ないです。(お父さんが)『ご苦労様』って。」
春やすこ「はい。よかったです。」
春やすこが気づくべきこと
親の本当の気持ちを理解して守り助ける。
それが介護である。
場面はスタジオにかわります。
徳光和夫「今日まで自宅介護にこだわっていくのは?」
春やすこ「やはりどこかにお預けするとそれだけ費用がかかるじゃないですか。
2人のことは年金でまかなおうとして一緒に暮らしたので、出るものがなかったらなかなかお金の高い施設にはお預けできない、という現実がありましたので。」
奈々緒「介護で一番大切なことは何でしょうか?」
木村藤子「今、お金がかかるとおっしゃいました。
でも年金の中で入れる施設もあると聞きます。
だから一人で頑張ってギブアップ状態、親孝行したいのだけども言葉がきつくなった、怒った、どなった、おむつまでぶつけて汚した。
(介護)される側が、もう地獄ですよね。
それを防ぐためにも両者の前もっての心。それをお伝えしたんですよ。」
春やすこのターニングポイント宣言
春やすこ「介護って多分子育て一緒で、子育ての仕方がお母さんによってそれそれ違うように介護の仕方もそれぞれの家庭で違うと思うんですが、介護される方の心を大事にして頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。」