ここでは遠野なぎこの鑑定の様子です。

女優、遠野なぎこ(33)
1999年、遠野なぎこはNHK連続小説「すずらん」のヒロインに抜擢され、清純派として一躍人気女優に。
順風満帆な人生だと思われた。
だが彼女は幼いころから暗い闇をさまよっていた。
今年の3月に半生を綴った自伝「一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せ なかった男たちへ」を発表。
一見幸せそうな母と娘。その裏で一体何が。
『言葉と体の暴力ですね。』
遠野によれば虐待の結果、摂食障害や自傷行為、醜形恐怖など心の病を患っているという。
『兄弟たちは母と再々婚の旦那さんのところの籍に全員入って暮らしているんですけど、なんで私だけ受け入れてくれなかったのか。
殴られたのも私だけなんですよ。ずっと虐待されてたのも。彼らは可愛がられていたので。
今でも孫たちが生まれて仲良く暮らしているので、なんで私だけ憎まれたのかが今でもわからないです。
今までいろいろあったので、私は木村さんが最後の砦だと思っています。』
遠野なぎこ「よろしくお願いします。」
木村藤子「遠野なぎこさん、えっとあなたのお聞きしたいことは?
お母さん?お母さんというのはこの方ね。」
遠野なぎこ「はい。」
木村藤子「病気はどなたの病気?」
遠野なぎこ「私です。」
木村藤子「どこが悪いですか?」
遠野なぎこ「摂食障害ですとかメンタルの病気をいくつかもっています。」
木村藤子「わかりました。お母さんの関係からいきましょう。
これはどう伺えば?何を伺いしたいのか。」
遠野なぎこ「昔からずっと確執を抱えてはいて、卒業したつもりでいるんですけど、このままもう…なんていえばいいのか。
極端に言えばいつか母が亡くなった時にお葬式に行った方がいいのか?行かなくていいのか?」
木村藤子「あなたね、そんな冷たい方じゃないので。真面目で一途で超頑固な部分があります。」
遠野なぎこ「はい。」
木村藤子「生きているときは勝手なことも言えますけれども、お母さんが実際この世をたったの想像してみて?『もういいよいいよ』って(母親が)『死んだっていいよ』。
じゃあ本当に現実は思えるか?難しいことです。現実を想像して考えることは。
それ(母親の葬式に出ない)を結論として考えた場合、今のあなたの心。お葬式に行かなくてもとかそういう寂しいこと、あなたが満足できると思っていない、性格的に。」
母の葬式に出ないような人ではない。
遠野はその言葉に大きくうなずいた。
さらに母親の性格について語りだした。
木村藤子「あなたは今、ご自分で精神バランスを崩したといっていますけれども、お母さん自体も精神バランスを崩している姿がみえます。」
遠野なぎこ「はい。」
木村藤子「このお母さんはね、思ったことをストレートにいうタイプなんですよ。
ヒステリック状態でイライラすると(あなたを)醜いと思わなくても言ってみたり、相手の困ることをグサッといいたい部分がある。
例えば、自分の思い通りのヘアスタイルでないと『それなんなの!』と怒ってみたり、『可愛くない頭をしてる』とか。そういうことで自分の感情をセーブしてきた。
もうひとつ、お母さん、親切の押し売りをするタイプ。
余計なことまで相手に、『こうすればいいよ』『ああすればいいよ』というタイプ。
これ、悪いと思ってないの。
そういうグサッと欠点を言う、言葉の使い方が(相手を傷つけるように)えぐってくる。
本当はおかあさんとっても温かい正直なずるくない方。
あなたもそうですけれども、もしかしたらお母さんとあなたは同じようなもの(気質)を持っている。
だけれどもどっちが頑固といったらお母さんのほうが氷河の氷。固い氷を溶かすよりも難しいかもしれない。」
ではなぜ母親は精神バランスを崩したのか。木村に見えた母親の秘密とは。
パート2に続きます。