ここでは遠野なぎこの鑑定の様子です。
パート2です。
ではなぜ母親は精神バランスを崩したのか。木村に見えた母親の秘密とは。
木村藤子「お母さんは子供の頃、大変苦労された方なの。お母さんが小学生の頃からたいへん寂しい思いをしている。
ここから何か(精神バランスを崩す)事情が、家庭の事情かお母さんの都合があったのではないかと思うんです。
で、お父さんと結婚してお母さんはお父さんを一途に好きになって(ヒステリックにならないように)努力しようとしたんです。
あなたが生まれて子供がかわいくて見てるんですが、自分の病気、子育て、もう時間がなかったんですね。心の余裕が。体がしっかりしない。
子育てで疲れる。家事、炊事、お料理が十分できない。そうなると食事が思うようにいかないとかだからお母さんがあなたにもうよちよち歩きの頃からあなたに『ああしなさい』『こうしなさい』って怒るわけです。
あなたがお米を研ごうとしている姿がみえるんですよ。」
遠野なぎこ「ええ、わたしがお料理は基本的には全部やっていました。」
木村藤子「ぴったり合います。胸がいっぱいになる。
子どもを産んだもののどうにもできなくって自分の感情を。そこで苦しんだ。」
遠野なぎこ「知らなかったです。それは。」
母親は娘を憎んでいたのではなかった。
子育てに余裕がなく精神バランスを崩し、長女で素直な性格の遠野に何でも押し付けてしまったと木村は語る。
木村藤子「あなたはお母さんの子供だったから(人生を)しくじっていると思っていますけど、そうじゃない。
お母さんの子でなかったらあなたは逆にもっと激しい気性で精神バランスを崩していたかも。」
遠野なぎこ「もっとですか?」
木村藤子「そうです。あなたも今精神バランスを崩して、これはお母さんのこと(虐待)で崩したんじゃなく。」
遠野なぎこ「じゃあ母のせいじゃないんですね。」
木村藤子「そう。」
パート3へ続きます。