ここでは春やすこの鑑定の様子です。
パート2です。
父を看取った後も母の介護が続く。
休む間もなく精神的にも追い込まれていた。
木村は介護を行う上で心がけたい大切なポイントを語った。
木村藤子「みんな介護という言葉をこの頃頻繁に世間は使っています。
ただしご存じのとおり介護というのは、まずおむつの交換、これが一番のショックから始まる。でも、介護する側よりも介護される側の気持ちも考えていかないと。
介護される側もまた大変なんです。
この間までお元気で歩いていた人が寝たきりになるとストレスがたまる。
それが大変だと思うんです。」
春やすこ「お母さんの場合はまだ自分でトイレも行けるし、そんなに介護に大変ではないんですが、お父さんと同じ気持ちで介護していっていいのでしょうか?」
木村藤子「お母さんは肺気腫ですか?」
春やすこ「はい。」
木村藤子「肺の上のほうが(切除されて)ちょっと足りない。
でもそんなに今大変な状態ではないですよ。酸素吸入やっているとまだ。
あなたは一つのことに集中してしまうとストレスがたまるタイプ。がんばる時は全身こめてやっちゃう。
全身こめて、(心の)袋が満杯になるとそこでプツッと切れちゃう。
ケアマネージャーさんかどなたか(介護を)お願いしながらあなたが折に触れて(母の面倒を)看てあげたほうがいい。」
春やすこ「はい。じゃあちょっとぐらいズボラ(手抜き)するぐらいの気持ちで?」
木村藤子「なるほどね。ズボラ(手抜き)ね。
ズボラそれもよいでしょう。
もっとわかりやすく言うと一人じゃなく、(周囲の人の)お力を借りなさいと。
そうするとあなたの持っている性格『親孝行したい』、これがまっとうできるから。おかあさんがこの世を立つとき『お母さん本当にありがとう』って。あなたは温かい目で見送りができる。」
春やすこ「わかりました。」
悩み
母の介護とどう向き合えばいいのか
答え
今介護される側(母)が、何に苦しみ、悩み、何を求めているか相手の立場に立って考えること